社外との打ち合わせ日程調整の進め方(メール文例つき)
仕事の日程調整で時間を失うのは、メールの往復が増えるときです。「候補をください」「その日は難しく」「では別の候補を」——この往復は、最初の1通の書き方でほとんど防げます。往復を減らす具体的な書き方と、そのまま使える文例をまとめました。
この記事の内容
往復を増やさない3つのルール
1. 最初の1通に、決めるために必要な情報を全部入れる
日程が決まらない原因の大半は、相手が判断に必要な情報を持っていないことです。日付だけを並べても、相手は「何分かかるのか」「どこへ行くのか」「誰が出るのか」が分からないと予定を押さえられません。この3つを最初の1通に入れておけば、その場で返事ができます。
2. 候補は3つ以上、かつ日をまたいで出す
候補が1つだと「打診」になり、断りづらさが生まれます。2つでも足りません。3つ以上、そして別の週・別の曜日にまたがるように出します。同じ週の火・水・木を並べると、その週に出張が入っている相手には全滅します。
3. 期限を先に書く
「ご都合をお知らせください」だけだと、相手の返信は自分の優先順位の後ろに置かれます。「◯月◯日(◯)までに」と書き、その理由(会議室の確保、資料の準備など)を一言添えます。理由があると催促に聞こえません。
自分が候補を出す側のとき
候補日を書くときは、次の要素をそろえます。
- 日付+曜日+時間帯:「10/9(木)14:00〜15:00」。曜日を書かないと相手がカレンダーを開く手間が増えます
- 所要時間:「1時間程度を予定しています」。終わりの時刻が読めないと、後ろの予定と重なる不安から保留されます
- 場所または形式:「御社にお伺いします」「オンライン(Google Meet)」「弊社会議室」。移動時間の有無で相手の判断が変わります
- 出席者:「弊社からは私と〇〇の2名が出席します」。相手側が誰を出すべきかの判断材料になります
- 議題:一行で構いません。何を決める場かが分かると、優先度が上がります
時間帯の刻み方にもコツがあります。午前と午後を混ぜると、片方が埋まっている相手にも当たります。すべて14時台に並べるより、10時・14時・16時とばらしたほうが決まりやすくなります。
メール文例(候補提示・確定・リスケ)
株式会社〇〇 △△様 お世話になっております。株式会社□□の◇◇です。 先日ご相談いただいた件について、 一度お打ち合わせのお時間をいただけますでしょうか。 ■ 所要時間:1時間程度 ■ 形式:オンライン(Google Meet。当日リンクをお送りします) ■ 弊社出席者:◇◇、および担当の▽▽の2名 ■ 議題:導入スケジュールと費用のご相談 <候補日時> ・10/9(木)10:00〜11:00 ・10/10(金)14:00〜15:00 ・10/15(水)16:00〜17:00 上記でご都合が合わない場合は、 ご希望の日時をいくつかお知らせいただけますと幸いです。 社内の予定を確保する都合上、 10/3(金)中にご返信いただけますと助かります。 よろしくお願いいたします。
「合わない場合は希望日を教えてほしい」という一文を必ず入れます。これがないと、全部だめだった相手は返信の仕方に迷い、そこで止まります。
△△様 ご調整いただきありがとうございます。 それでは下記にて確定とさせていただきます。 日時:10/10(金)14:00〜15:00 形式:オンライン(Google Meet) URL:https://meet.example.com/xxx-yyyy-zzz 出席者:弊社 ◇◇、▽▽/御社 △△様 カレンダーの招待もお送りしました。 当日はどうぞよろしくお願いいたします。
確定連絡では決定事項をもう一度すべて書き出します。往復の途中で条件が変わっていることがあり、認識のずれはここで潰しておくのがいちばん安全です。カレンダーの招待も忘れずに送ります。
△△様 お世話になっております。□□の◇◇です。 大変申し訳ございませんが、弊社側の都合により 10/10(金)14:00〜のお打ち合わせを 別日に変更させていただけないでしょうか。 直前のご連絡となり、誠に申し訳ございません。 <変更後の候補> ・10/15(水)14:00〜15:00 ・10/16(木)10:00〜11:00 ・10/17(金)16:00〜17:00 いずれもご都合が合わない場合は、 ご希望の日時をお知らせいただけますでしょうか。 よろしくお願いいたします。
リスケを依頼するときは、謝罪と同時に代替の候補を出すのが原則です。「改めて日程を調整させてください」だけで送ると、相手に候補を出す作業を押し付けることになります。
相手から候補をもらう側のとき
候補をもらったら、できるだけ即答します。返信が遅れるほど、その候補は他の予定で埋まっていきます。
- 1つに絞らず、可能な候補を全部伝える:「10/9と10/15が可能です」と複数返すと、相手の社内調整が一度で終わります
- 全部だめなら、必ず代案を出す:「いずれも難しく」で止めると、往復が1回増えます。「恐れ入りますが、10/16〜10/18でしたら調整可能です」まで書きます
- 即答できないときは、いつ答えられるかを返す:「社内で確認のうえ、明日中にご連絡いたします」。これがあるだけで相手は待てます
3社以上・複数人が絡むとき
参加者が3人を超えたら、メールでの往復はやめます。全員の可否を1通ずつ集めると、人数分の往復が発生し、集計している間に最初に答えた人の予定が埋まります。
この規模では日程調整ツールに切り替えるのが速いです。判断の目安は次の通りです。
- 参加者2人:メールで候補を3つ出す。往復1回で決まります
- 参加者3〜4人:メールでも可能だが、1人でも返信が遅れると崩れます
- 参加者5人以上:ツールを使います。全員が同じ画面を見て同時に答えられるので、集計が不要になります
社外の相手を招く場合は、相手側に登録やインストールを求めないツールを選びます。取引先に会員登録をお願いするのは、それ自体が依頼になってしまいます。ツールを選ぶ観点は日程調整ツールの選び方にまとめました。
社外の相手に送る前に、招待リンクを自分のスマートフォンで一度開いてみてください。相手が最初に見る画面は、そのまま自社の印象になります。広告の位置、入力項目の多さ、読み込みの速さを確認しておくと安心です。
オンライン会議で確認すること
- ツールを先に決めて書く:「オンラインで」だけだと、相手が使えるかどうか分かりません。Zoom・Google Meet・Teams のどれかを明記します
- URLは確定連絡と前日の両方で送る:確定連絡だけだと、当日メールを探すことになります
- 録画の有無を事前に伝える:後から「録画していいですか」と聞くのは、相手を断りづらい立場に置きます
- 海外が絡むならタイムゾーンを書く:「10/10 14:00(JST)」。時差は認識ずれの定番です
- 資料の事前共有の期限を決める:「前日までに共有します」と書いておくと、当日の読み合わせ時間が要らなくなります
やってはいけないこと
- 「いつでも大丈夫です」と返す:親切のつもりでも、相手に決定の負荷を全部渡すことになります。可能な候補を具体的に出します
- 候補日を1つだけ出す:打診になり、断るのに理由が要る形になります
- 相手の営業時間外を候補に入れる:早朝・深夜・昼休みを含めると、配慮に欠ける印象になります
- 確定後にカレンダー招待を送らない:相手の手元で予定が可視化されないと、当日の欠席リスクが上がります
- 返信を待たずに二重で押さえる:後から一方をキャンセルすることになり、信頼を損ないます